ネウム - クロアチアの海岸を二つに分けるボスニアの回廊
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**ネウムはボスニア・ヘルツェゴビナが持つ二十キロほどの海岸線で、クロアチアの沿岸をここで二つに分けている。**スプリト方面からドゥブロヴニクへ陸路で南下する古くからのルートはこの区間を通るため、途中で一度クロアチアを出て、また入り直すことになる。地図で見ると数分の通過だが、制度の上では立派な出入国だ。
ペリェシャツ橋が変えたこと
2022年に開通したペリェシャツ橋によって、ネウムを通らずにクロアチア領内だけで南北を結べるようになった。長距離バスやツアーバスが橋経由を選ぶことも増えている。ただし全ての便が橋を通るわけではなく、旧ルートを走る車両も残る。自分の乗る便がどちらかは、予約時か乗車前に確認しておくと当日の見通しが立つ。橋を渡る経路は海峡をまたぐ区間そのものが見どころにもなっている。
国境で何が起きるか
クロアチアは2023年にシェンゲン圏に加わったため、ネウムの出入りはシェンゲン圏の外側との往復にあたる。パスポートは手荷物ではなく手元に持つ。2026年9月時点の入国条件は外務省と現地当局の公式情報で確認してほしい。夏の週末は待ち時間が読めないので、ここに何分と書けるものではない。レンタカーで越境する場合は、保険と越境許可の扱いを貸出会社に事前に確かめること。
バスならどう進むか
旧ルートを走るバスでは、乗客が車内で待つあいだに係官が乗り込んで確認する場合と、全員が降りて窓口に並ぶ場合の両方がある。どちらになるかは時期と混み具合で変わるので、パスポートは座席の上の荷物ではなく身につけておくのが実際的だ。ネウムで休憩の停車が入る便もあり、沿道の商店に立ち寄る時間が取られることがある。ここはボスニアで唯一の海沿いの町でもあり、物価や店の品揃えの感覚がクロアチア側とは違う。
| 区間 | 国 | 地域プランの対象 |
|---|---|---|
| スプリト〜マカルスカ | クロアチア | 対象 |
| ネウム | ボスニア・ヘルツェゴビナ | 対象外 |
| ペリェシャツ橋経由 | クロアチア | 対象 |
| ドゥブロヴニク | クロアチア | 対象 |
電波は国境線を知らない
この区間でいちばん多い誤算がこれだ。携帯端末はいちばん強い電波をつかむため、まだクロアチア領にいる段階でボスニア側の基地局に登録してしまうことがある。逆にネウムに入ってもクロアチアの電波をつかんだままのこともある。海沿いは見通しがよく、電波が水面越しに遠くまで届くため、内陸よりこの現象が起きやすい。国境を越えたかどうかと、どの国の網につながっているかは別の話だと考えたほうがいい。
自動選択を切るという対処
対処は単純だ。まず画面上部に出ている通信事業者名をときどき見る癖をつける。意図しない国の事業者名が出ていたら、端末の設定にある「ネットワーク選択」の項目を開き、自動選択をオフにして目的の国の事業者を手で選ぶ。設定の場所は端末やOSの版で少し変わるが、モバイル通信の項目の中にあるという点は共通だ。手動に固定したままだと国境を越えた後につながらなくなるので、区間を過ぎたら自動に戻すところまでを一組にしておく。
準備として決めておくこと
地域プランの対象国は料金ページに一覧があり、ボスニアは含まれない。ネウムを数分通過するだけなら、その区間は機内モードで通り過ぎるという割り切り方もある。設定の考え方そのものはeSIMの基本でも触れている。
まとめ
橋ができても回廊は消えていない。通るのか通らないのかを先に確認し、電波の切り替わりを想定しておけば、この区間は難所ではなくなる。同じ考え方はコトルへの日帰りにもそのまま当てはまる。
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